自己啓発

おすすめ本紹介!!~『一九八四年』~

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こんにちは。なべおです!!

今回は久しぶりにおすすめ本紹介を行いたいと思います。今回お伝えする本はジョージ=オーウェルの『一九八四年』です!1949年に書かれた本書では1984年の未来の姿を超監視社会的全体主義の世界として描いています!!個人的には数あるSF小説のなかでも最高傑作といっても過言ではないと思っています👍

なおこの小説の作者ジョージ=オーウェルはスペイン内戦の時に反ファシズム側として国際義勇軍に参加していました。その経験をもとに書かれたのは『カタロニア賛歌』という別の小説なのですが,この小説にも反ファシズムの感情がにじみ出ているといえるでしょう。(なお以下の内容からはネタバレになるので,この小説を読んだことがない人で内容が気になる方はまず先に読んでみてください!!)

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まずは簡単にこの小説のあらすじを紹介します。

主人公ウィンストン・スミスはビッグ・ブラザー率いる党の超監視社会的全体主義に対して当初から不満を持っていました。その中でジュリアという美女と恋をすることになり,共に反ファシズムの思想を持っていることを知り,交流を深めていくのですが,〈思考警察〉という党の警察に逮捕されることになります。そして拘留中に様々な拷問を受ける中で,彼は現状に対して抵抗しようとするのですが,最終的には党の思想に屈し,自分の反ファシズムの思想を改めることになります。

この小説の世界では〈思考警察〉という組織があるように,党に反対することを考えただけで,逮捕され,徹底的な再教育を経たうえで,その思想を改めさせられます。つまり思想の自由がなく,党の考えに盲従するしか生きていく道がないのです。この小説の中で党のスローガンとして「自由は隷従なり」という言葉が登場するのですが,まさに「自由」とは党に「隷従」することによって得られるというわけです。

各国における現在の憲法では,「思想の自由」が保障されているため,こういったことはないですが,逆に言えば「思想の自由」がなければこういった世界が到来してしまうのかもしれません😪

なお党のスローガンはあと2つあり「戦争は平和なり」と「無知は力なり」です。

戦争をすることで,必要以上の資源はそこに使われ,国民(本小説では党員以外の一般市民のことは「プロール」と呼称されています。)は裕福になれず,十分な教育も受けられないことから,現状に甘んじてしまうと本書では書かれています。そしてそれは党にとっては体制維持につながり,「平和」になるというわけです!!

また上記の内容とも関連しますが,国民は「無知」であることから,現状に抵抗することが極めて難しいです。そしてそれこそが,為政者側にとって権力の基盤になるわけです。まさに「無知は力なり」というわけです。

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これが書かれたのは1949年ですが,実際今の世の中はどうでしょうか❓❓

本作で出てくるような超監視社会は実現していませんが,例えば今の中国ではあらゆるところに監視カメラ📷が設置されており,監視社会に比較的近い状況といえると思います。本作からも分かるように,このような世界になると私たちにそれまで当たり前のように与えられていた自由が奪われることになります。確かにそれにより犯罪などは減るのかもしれませんが,この本を読んで改めて感じましたが,何か政府に対抗するような姿勢を少しでも見せたら徹底的に処刑にされる社会に少なくとも僕は住みたくないと思いました😣(ウィンストンに対しての拷問がまざまざと描かれていました、、、)

主人公ウィンストンは体制に牙を向け続けていたものの,最終的には党に屈服することになります。現状に疑問を持ち続けていたものの,全体主義という牙城を打ち崩すことはできませんでした。確かに本小説の全体主義は日々のあらゆる一挙手一投足が監視される,ある意味極端な世界ですが一旦全体主義に陥ってしまうと,なかなか抜け出すのは難しいように思えます、、、

新型コロナウイルスの感染拡大によって,中央政府の影響力は一段と強くなってきています。もちろん迅速な対応がコロナ対策では求められることから,それ自体は決して悪いことではないのですが,中央が国民の声を汲み取ること,また国民の方も,自らの知をもとに発信をすることが大切なのではないでしょうか❓❓

戦争は平和なり」の言葉のように,平和のために戦争をする(つまりは戦争それ自体のために戦争をするのではないかと僕は考えています。)全体主義が実現しないように,私たち国民がまだ力を有しているときに何か行動に移していくべきではないでしょうか😑

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またこの小説の主人公ウィンストンは真理省記録係の歴史改ざん係を務めていることから,過去とはいった何なのかという点についても本著の一つのテーマです。記録も改ざんしてしまえば,たとえそれが嘘でも真実になっていまう,そして嘘であることに対して欺瞞を抱きつつも,改ざんしたことを忘れ,新たな真実を心から受け入れてしまう(本著ではこれを「二重思考」と書いています。),果たしてそれは良いことなのか,この本では問題提起しているように感じました。

昨今の日本の政治でも公文書改ざん問題のように,改ざんはある意味大きな注目を集めています。もしこのような改ざんがはびこってしまうのであれば,真実が何か分からない本著のような世界が到来してしまうのかもしれません😞

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またこの小説では至る所で表現や構成上の工夫がなされています。僕も1回通して読みましたが, もう一度初めから読み直してみたいなと思っています📖ぜひ一回読んだことがあるという人も時間のある時にもう一度読み直してみてください!!きっと新たな発見があると思います👍

なお直接は関係ないのですが,この間,映画『Back to the future』を見ました!!こういった時をまたがったSFはやはり人気なのかもしれませんね😆(SFではなくアニメですが,名探偵コナンも高校生探偵が小学生になるという点で,時を遡っていますよね!!)

21世紀の今だからこそ改めて読むべき一冊のように感じました。

最後まで読んでいただきありがとうございました🙏

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