自己啓発

【解説】『人新世の「資本論」』

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こんにちは。なべおです。

今回のテーマはおすすめ本の紹介ということで,斎藤幸平著の『人新世の「資本論」』を解説します。

人新世の「資本論」 (集英社新書) [ 斎藤 幸平 ]

価格:1,122円
(2022/2/26 18:11時点)
感想(31件)

まずそもそも「人新世って何❓❕」と思った人も多いかもしれません。

人新世」とはノーベル賞を受賞したパウル・クルッツェンによって考案された、人類が地球の生態系や地球環境に大きな影響を与えるようになった時代のことです。

要は人新世とは簡単に言えば、それまでの完新世の時代(旧石器時代から現代まで)とは異なり,人類がこの地球を支配している時代のことです。

近年地球温暖化に伴う環境破壊やSDGsがクローズアップされる中で,とても注目されている概念の一つです。

その中で本書では, この人新世の時代を生き抜くためには,晩年のマルクス主義思想に立脚したうえで,資本主義を放棄し,脱成長経済を実現する必要があると説いています。

マルクス主義=社会主義なのではないか?」と思った方も多いかもしれません。

しかし実際にマルクスの思想は当初は史的唯物論(資本主義による矛盾から最終的に社会主義へと到達するという思想)を主張していたものの,晩年になるとエコロジカル研究と共同体研究を行う中で「脱成長コミュニズム」へと思想を転換しています。(詳細はぜひ本書を読んでみてください…)

本書では希少性の再分配のための市場取引を根底とした「資本主義」は使用価値に重きを置かない価値至上主義をもたらすとしています!

例えば高級なブランド品などはそれ自体の機能(ものを持ち歩くという機能)にはあまり価値がないですよね…

そのような際限のない欲求を満たすために技術的・時間的・空間的転嫁を先進国(豊かな国)が発展途上国(貧しい国)に対して行っていると説明しています。

例えば,高級ブランド品を作るために発展途上国の工場で現地の労働者を搾取するなどは空間的転嫁,エアコンによる温室効果ガスを放出することなどは,未来への負荷を増やすことになるため時間的転嫁となるわけです。

本書ではこういった生活様式(著書では「帝国的生活様式」としています。)はいずれ限界が訪れ,その萌芽がすでに環境問題として表面化していると説いています。これを防ぐためには経済成長を推し進めるのではなく,コミュニズムのもと皆が潤沢な幸福を実現するための方向に舵を切らなければならないとしています。

[斎藤幸平]の人新世の「資本論」 (集英社新書)

具体的には,分業を廃止し皆が協業するシステムを作り出す,本当に必要で使用価値の高いものを生産する,SDGsなどに頼らず1人1人が具体的な行動を起こす,などが今必要だとしています。

そしてこれらの行動により,「脱成長」経済が実現すれば,労働が有意義になり,自由時間も増え,QOLが向上すると説いています。

なお本書の内容をマインドマップにまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

正直今こそマルクスの思想に返るべきだという内容は驚愕しました😱!!

そしてこの地球というかけがえのない星を守るためには,真に持続可能な生活様式に変えるべきであるという思想にはとても納得がいきました👍

これからの人新世の時代をどう生き抜いていくべきなのかがよくまとまっている1冊です。未来のための教養としてぜひ読んでみてください。

なお斎藤氏の思想についてもっと知りたいという方は以下のサイト↓をご覧ください。

https://wisdom.nec.com/ja/feature/workstyle/2021032401/index.html

最後まで読んでいただきありがとうございました😀

人新世の「資本論」 (集英社新書) [ 斎藤 幸平 ]

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