幸せになりたい!!!
この記事を読んでいただいてくれた方々は幸せになりたいと感じている方も少なくないのではないでしょうか。
そんな方におすすめの本が『幸せは考え方が9割』です!
幸せに毎日を送るためには見方・考え方がとても重要です!
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「毎日が鬱屈だけど、本当は幸せに生きたい!!!」
そんな風に少しでも感じられている方にはぜひ読んでいただきたい1冊です。
こんにちは。なべおです!
今回はおすすめ本紹介ということで高瀬隼子著の『おいしいごはんが食べられますように』を紹介したいと思います。
本小説は仕事、恋愛、食に関して縦横無尽に描写している詳説で2022年の芥川賞受賞作品もなった1冊です。
ページも150ページほどで、かつ平易な文章で書かれているため非常に読みやすく、おすすめです!
本記事ではおいしいご飯が食べられますようにのあらすじや感想を書いていきます!
ぜひ最後までお読みください!
目次
おいしいごはんが食べられますようにの要約
まずはこの小説のあらすじを紹介していきます!
まず主な登場人物として芦川(女)、二谷(男)、押尾(女)の3人がいます。
芦川はおとなしい性格で、お菓子作りが得意なこともあり、食にはかなりのこだわりを持っている人です。しかし、仕事はあまりできるタイプではなく、また頻繁に頭痛が起きるなど体調もよくない人です。
それに対し二谷は食にはこだわりもなく、食事はカップ麺で十分というタイプの人です。そして、仕事もそつなくこなし、芦川が仕事が自分よりもできないにもかかわらず会社で重宝されていることに不満を感じています。
また押尾はチアリーダーを高校の時にやっており、芦川に対しては仕事はあまりできるタイプではなく、そのうえ身体もあまり強くはない彼女に否定的な感情を抱いていました。
二谷と押尾によるいたずら
そんな中、芦川に対し不満を募らせている二谷と押尾はいたずらを画策します。
本小説では「わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」という押尾の発言により、2人のいたずらが始まります。
芦川さんは手作りのお菓子を差し入れとして定期的に持ってきていたのですが、その際に二谷と押尾がその手作りのお菓子をだしにしていたずらを行います。
二谷が芦川の作ってくれたお菓子をごみ箱に捨てたり、それを見知った押尾がそのお菓子を芦川の机の上に置いたりなどなど、頻繁にいたずらを展開していきます。
そんな中、実は二谷は芦川の守られるべき存在としての彼女に惹かれており、定期的に二谷の家に彼女を呼び、食事を作ってもらってもいました。
最終的には彼らのいたずらはバレてしまうのかどうか。二谷と押尾・そして芦川はどうなってしまうのか、ここからはネタバレになってしまうので、興味のある方はぜひ直接手に取っていただければと思います。
おいしいごはんが食べられますようにの感想
続いては『おいしいごはんが食べられますように』の感想を書いていきます。
この小説のメインストーリーは芦川への二谷と押尾によるいたずらになっています。
しかし、そのストーリー中で食に関するさまざまな描写が描かれています。
私たちは毎日食べていかないと生きていけません。二谷は食に対して生きていく上で必要最小限の考えだけあればそれで良いとしています。
これについては生きるために食うのか、食うために生きるのかという問題に帰着されるのではないかと私は思います。
つまりある人にとっては食に時間をかけるのが正しいと感じている一方で、ある人は食は生きていくために最低限に押さえて、他の自分がやりたいことに時間をかけるのが正しいと感じているということです。
これはどちらが正しいかということではなく、何を正義とするかです。
ただ人によって何を美味しいと感じるかは違うのは事実です。
二谷はカップ麺やスーパーで売っている惣菜などに美味しさを感じる一方、芦川は自分で1から作るおかずやスイーツを美味しく思うのと同様です。
これに関してはどういった環境で小さい頃育ってきたかに依存するとは思うのですが、おいしいご飯が食べられるためには、食べ物に対して同じ価値観を抱いている人と食べることが必要な気がしています!
仕事と食について
またこの小説では仕事と食についても興味深い描写がなされています。
本書の冒頭では会社の支店長が部下達を昼休みに食事に連れていくシーンから始まります。
私もこれを最初に読んだ時、確かに1人でご飯を食べるよりは複数人で食べた方が美味しいのは事実だけど、一緒に食べたくない人とは嫌だよなという気持ちになりました。
加えて上司がおごってくれるのかどうか気にするのも私はとても嫌でした。
また仕事の時に芦川さんが作ったスイーツのように、仕事で出る差し入れについても二谷さんはあまり良い気持ちがしていませんでした。
二谷さんが芦川さんのスイーツを食べているときの描写もまるでそのスイーツを物のように扱っている描写でした。
たとえ本心では美味しいと思っていなくてもそれを美味しいと言わないといけないのは個人的に少し合点のいく気がしました。
おいしいごはんが食べられますようにのレビュー
ここからは実際に本書を読んだ方のレビューを紹介したいと思います。
ぜひ参考にしてみてください!
ファーストプライオリティーは人ごとに違う。それは分かっているのに、他人の揺るがないファーストプライオリティーにはイラついてしまう。そしてそれが周囲に認知され、絶対正しいかのように支持されてしまうともういけない。この人たちとはうまくやっていけない、と心の底で決意する。顔には出さないけど。
そんな小説だ。
Amazonのレビューから引用
芥川賞受賞作として、読みました。確かに、病気で働けなくて、休まれると、他の人が倍の仕事をするようになる。だから、いじめる。登場人物、全員気持ち悪い。だけど、こういう小説が賞を取るのは、世情を表している。病気で働けないなら、減給する。パートを増やす。しかし、そういう対処はしないで、いやーな空気を作りながら、頑張る人が頑張り、不満をいじめで解消。終始、嫌な気持ちになる小説ですが、現実の社会では、よくある事だと思います。
Amazonのレビューから引用
仕事、恋愛、食事はいずれも私たちの生活においてなくてはならないものです。これらを非常に鋭く描写しているのがおいしいご飯が食べられますようにです!!
ぜひ直接手に取って読んでみてください!
本記事の内容が少しでも皆さんのためになったということであれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!