幸せになりたい!!!
この記事を読んでいただいてくれた方々は幸せになりたいと感じている方も少なくないのではないでしょうか。
そんな方におすすめの本が『幸せは考え方が9割』です!
幸せに毎日を送るためには見方・考え方がとても重要です!
幸せになるためにはなぜ考え方が大事なのか、また具体的な幸せになるための考え方や習慣づけについて徹底解説しています!
「毎日が鬱屈だけど、本当は幸せに生きたい!!!」
そんな風に少しでも感じられている方にはぜひ読んでいただきたい1冊です。
こんにちは。なべおです!
今回はおすすめ本紹介ということでアンデシュ・ハンセン著の『ストレス脳』を紹介したいと思います。
アンデシュ・ハンセンはスウェーデンの著名な精神科医で、これまで『スマホ脳』や『最強脳』などの多くの著名な本を執筆されている方です。
超ストレス社会ともいわれるような昨今の世界、ストレスをどのように軽減したらよいのかというのは誰もが興味のあるテーマではないでしょうか。
本書ではストレスの軽減方法を精神科医の視点から論理的に解説しています。
ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
ストレス脳の要約
まず最初に『ストレス脳』の要約を簡単にしていきたいと思います。
まず本書の最も大きな問題提起として、インターネットの発達などをはじめ、私たちの日々の暮らしはますます豊かになったにもかかわらず、どうしてここまでうつ病の発症などをはじめストレスを今まで以上に感じることになったのかという問いです。
確かに今となっては4人に1人がうつ病を発症しているといわれているほどです。
ではこんな恵まれている環境に生きられているにもかかわらず、どうしてこんなにも精神疾患で苦しむ人が大勢いるのでしょうか?
本書ではその解答として進化の過程の中で、ストレスを感じることを余儀なくされたという点が書かれています。
例えば、何のダメージもなく、全くのストレスフリー状態であるとしましょう。
そうすると、生き延びるために食料をもとめなくなったり、よりよい住居を探さなくなったりします。
つまり、ストレスをある程度は生き延びるために必要とされてきたというわけです。
火災報知機の原則
筆者の一つの大きな主張として私たちの何よりの最優先事項として「毎日を必死に生き延びる」ということであると主張しています。
幸せに生きることでも、何か大きな目標を達成するでもなく、ただ必死に生き延びることが何よりのライフミッションなわけです。
その中で、私たちの何世代も前の人々は今よりも何倍もずっと危険と隣り合わせでした。
感染症のリスクや野生動物に襲われるかもしれないというリスク、ないしは食糧不足に陥る危険性などなど、あまたの危険があったわけです。
そんな世界で生き延びていくためには、たとえ実際はリスクは存在していなかったとしても、もしかしたら危険かもしれないというアンテナを常に張り巡らせていることが必要なわけです。
本書ではこの原則を「火災報知機の原則」と呼んでいるのですが、すなわちどんな小さなリスクであったとしても、警鐘を鳴らすように脳の構造ができているというわけです。
実はこれが「ストレス脳」と密接にかかわっており、このように「どんな小さなリスクであったとしても、警鐘を鳴ら」されてしまうと、やっぱり不愉快ですよね?
火災報知器が実際に何度も何度も鳴っていたら不愉快に思うのと同じです!
ストレスは運動によって軽減できる
では過度なストレスはどのようにして改善することができるのでしょうか?
本書はこの答えの一つとして運動を挙げています。
人間はもともとは狩猟採集生活を営んでいたことから、獲物を求めたり、よりよい土地を求めたりするために、活発に動いていました。
それは今となっては十分な食料が恒常的に手に入るようになったことで、「運動」をあまりしなくなってしまいました。
しかし、この変化とても急激に起きたことから、私たち人間はまだこの新たなライフスタイルに十分に適応できていません。
だからこそ、前までの狩猟採集生活に少しでも近づけるという意味でも、運動をすることは必要不可欠というわけです。
30分~1時間でも十分なので、ウォーキングや筋トレ、また野球やテニスなどのスポーツをするだけでも、全然変わってくると思うので、日ごろからストレスが溜まっているという方はぜひ運動でストレス発散をしてみてください!
ストレス脳の感想
続いては『ストレス脳』の感想を書いていきます。
まず本書を読んで僕が最も衝撃を受けた内容が、私たちの脳はずっと幸せになるように作られていないという内容です。
私たちは仮にいつまでも幸せにいるように思っていたとしたら、必死に幸せを求めようと生き延びようとはいません。
本書の中で何度も登場するのですが、私たちは毎日を必死に生き延びることを何よりの最大目標として、毎日を生きています。
「生き延びるためには幸せを犠牲にしなければならなかった」
そう思うと、今仮に幸せでなかったとしても、それはそれで脳がちゃんと働いている、そう思い直すことができるのではないか。そう考えさせられました。
ストレスが全くないよりも多少は必要?
仕事や人間関係などでストレスが蓄積しているという方は多いかとは思いますが、本書でも暗に示されているように、私たちの暮らしはずっと昔から「ストレス」と隣り合わせでした。
だからこそ、ここまで人類は生き延びてこられたわけであり、これからも生き延びていくことでしょう。
だからこそ完全にストレスフリーを目指すのはやや非現実的です。
それよりも、多少のストレスを受け入れるほうが、むしろ好都合なことが多いです。
ちなみに多少のストレスは、私たちに時に良いシグナルを与え、結果として生産性も向上するという研究結果も存在しています。
参考:良いストレスと悪いストレス
ストレスと上手に付き合って、より長く生き延びていきたいものです!
孤独はなぜリスクなのか?
本書では「孤独がリスク」ということにも言及されているのですが、私自身これにはとても共感しました。
人類は約1万年前から農耕生活を営むようになり始めましたが、農耕生活をする上では特に他社との協力が必要不可欠です。
田植えや稲刈りは決して一人ではできませんし、それらを通じ他者に貢献することによってはじめて「生きがい」を見出せるわけです。
つまり孤独な状態から脱し、他者と協力関係を築くことは本来は、生き延びるための必要条件だったわけです。
孤独によるストレスから脱却することは勿論簡単なことではないですが、まずは自分は一人ではなくて、他者とつながっているのだと意識するところから始めることをおすすめします!
ストレスを抱えているという方は、もしかしたら周りの世界と隔絶して孤独で苦しんでいるかもしれませんが、そういった方はまずは自分は一人ではないと思い直してみていただきたいです。
ストレス脳のレビュー
ここからは実際に本書を読んだ方のレビューを紹介したいと思います。
ぜひ参考にしてみてください!
進化心理学に近い内容でしょうか。
私たちが綿々と受け継いできている”生き残るための戦略”の貯蔵庫である『脳』の
クセとそこから起こる感情、気分、からだの反応を丁寧に教えてくれます。
すべての章の内容に納得できますが、中でも、「第4章人はなぜうつになるのか」 と「第5章なぜ孤独はリスクなのか」は、他書よりも丁寧に説明されているように思い
ます。(もっとも、他書での語りがあったので、そう思えるのかもしれませんが…)
特に、第4章、第5章は、もう一度読み返してみようと思います。
Amazonのレビューから引用
ストレスは誰しもが抱えているもの
今過度なストレスで押しつぶされそうな方に一つ僭越ながらお伝えしたいことがあるのですが、それは「ストレスは誰しもが抱えているもの」ということです。
人それぞれ何かしらの思い悩んでいることがあり、それがストレスになっています。
もちろんその悩みがストレスになる度合いは人それぞれ(感じ方は人それぞれ)ではありますが、僕自身も含めて皆が何かしらのストレスを抱えたうえで今日を精いっぱい生きています。
いつも笑顔でいっぱいでストレスなんかまるでないのではないかと思えるような人も周りにいるかもしれませんが、そのほとんどの人は裏では悩み事があって、苦しんでいるはずです。
誰しもがストレスを抱えて今日を生きていると思えれば、多少は自分だけがストレスで困っているわけではないのだと思えれば、少しは気が楽になるのではないでしょうか?
『ストレス脳』ではそんなストレスで思い悩んでいる人に向けた一種の処方箋だと思います!
本書は進化生物学や脳科学などの視点から非常に論理的に書かれておりとてもおすすめの1冊です。
本記事の内容が少しでも皆さんのためになったということであれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!