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経済学部って何やるの?固定為替相場制と変動為替相場制について解説!

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こんにちは。なべおです!

今回は経済学部をめざそうと考えている人に、実際に経済学部ではどのようなことを勉強しているのかについて書いていこうと思います!

今回のテーマは様々な為替相場制度についてです。

為替相場制度には様々な種類があることをご存じでしょうか?

そして各種類によってメリット・デメリットが実は存在します。

今回は各種為替相場制度の種類とそのメリット・デメリットについて紹介します!

ぜひ最後まで読んでみてください!

固定為替相場制

まず最初に固定為替相場制について解説していきます!

固定為替相場制度とは為替相場が文字通り変わらないということです!

たとえばヨーロッパで共通通貨としてのユーロの導入やブレトン=ウッズ体制として基軸通貨ドルの導入などが固定為替相場制です!

固定為替相場制のメリット

固定為替相場制のメリットとしてはまずは安定した為替相場があります。

実際、戦後の日本の発展も1ドル=360円の固定為替相場があったことが要因として大きいです。

なお現在の中国は管理為替相場という固定為替相場制度に近しい体制を取っているのですが、これに関しても固定為替相場制度に類するものだからこそ経済が発展しやすいということが背景にあります。

またこれはやや専門的にはなりますが、財政政策と為替レートの切り下げという二つの方法により国内総生産(GDP)を増やせるとしています!(変動為替相場制だと金融政策しか有効な政策はないとされています)

固定為替相場制のデメリット

しかし、為替相場制が安定すると逆に他の経済政策において制約が出てきます!

「国際金融のトリレンマ」という有名な定理があるのですが、固定為替相場制を導入すると自由な国際資本の移動、並びに自由な経済政策ができなくなるとされています。

これを説明しだすと、専門的な経済知識が必要になってくるので今回は割愛しますが、安定した為替相場には資本移動や金融政策で制約が出てくると思っていただければと思います。

変動為替相場制

続いては変動為替相場制です!

変動為替相場制は今のほとんどの国が採用している制度です!

戦後のブレトン=ウッズ体制が崩壊してからは多くの国が変動為替相場制を採用しました!

変動為替相場制のメリット

変動為替相場制のメリットとしては経済の状況によってフレキシブルに為替相場を変えられる点にあります。

実際、固定為替相場制から現在の変動為替相場制に移行した理由も、ここにあります。

もともとアメリカドルを基軸通貨として、ドルと金の交換比率を定めていたブレトン=ウッズ体制でしたが、ベトナム戦争の戦費拡大や社会保障制度の充実により、このブレトン=ウッズ体制の維持が難しくなりました。

たとえば日本とは1ドル=360円と定められていたわけですが、このレートの維持にも限界が来たわけです。

1ドル=360円というのは今に比べると超超円安なわけですが、日本製品の輸出がこのレートによりどんどん進み、結果としてアメリカの貿易赤字が悪化してしまったわけです。

そのため、変動為替相場制に移行し、その時々の通貨の需要に適切に対応して決定できる制度に移行したわけです。

変動為替相場制のデメリット

変動為替相場制のデメリットとしては相場が安定しないことにあります。

そのため、経済発展を進めようとする国にとっては、なかなか発展が難しいとされています。

また国内総生産(GDP)を増やす際には金融政策のみが有効とされており、その点でも固定為替相場制に劣るといえるでしょう。

最適通貨圏について

最後に少し今回の話題からはそれるかもしれませんが、私が現在ゼミで学習している「最適通貨圏」について解説していきます!

最適通貨圏とは、どの地域の国々が同じ通貨を使っていた方が、最終的な世界全体での利益が最大化されるかという問題です。

この問題については近年ユーロの導入などで一層注目を浴びている問題です。

先に紹介した固定為替相場制の究極の事例が実は全世界で一つのみの通貨を使うことです。

一件これは合理的なようにも思いましたが、これは本当でしょうか?

しかし、同じ通貨を異なる国で共有することにはリスクもあります。

たとえばある国の通貨が経済状況が悪化したこと居より暴落した際に、その影響を直に受けることになります。

他にも通貨を変えることは私生活をはじめとする様々なところに影響を及ぼすため、国民からの非難も大きいでしょう。

もちろん取引費用の削減などメリットもありますが、慎重な検討が実際は必要です。

そんな中で最適通貨圏に関して、最も有名なのがマンデルが提起した最適通貨圏の理論です。

そこでは経済統合の指標として。以下の3つが挙げられています。

  1. 財・サービスの貿易の度合い
  2. 労働者の移動の割合
  3. 金融資産と物的資本の移動の割合

実際例えば、ユーロ圏の場合であれば財・サービスの取引も多く行われています。

また、移民を始め、労働者の移動も多いです。

加えて金融資産・物的資本の移動の割合もとても多いです。

一方、ユーロ圏に入っていない例えばイギリスは陸続きになっていないこともあり、金融資産・物的資本の移動はさほど行われていません。

したがってこの観点から言うとユーロ圏は最適通貨圏なのかもしれません

本記事の内容が少しでも皆さんのためになったということであれば幸いです!

最後までお読みいただきありがとうございました!