読書

【感想】『自省録』エッセンシャル版

幸せになりたい!!!
この記事を読んでいただいてくれた方々は幸せになりたいと感じている方も少なくないのではないでしょうか。

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「毎日が鬱屈だけど、本当は幸せに生きたい!!!」

そんな風に少しでも感じられている方にはぜひ読んでいただきたい1冊です。

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こんにちは。なべおです!

今回はおすすめ本紹介ということで、五賢帝の1人でもあるマルクス・アウレリウス・アントニヌス著の『自省録』のエッセンシャル版を紹介したいと思います。

マルクス・アウレリウス・アントニヌスは2世紀後半のローマ皇帝で、ローマの最盛期を現出した五賢帝の1人でもある一方、ストア派の哲学者としてもとても有名で、『自省録』のような自己啓発書も執筆している皇帝です。

なお受験世界史でもマルクス・アウレリウス・アントニヌスは五賢帝の1人であること・ストアは哲学者として『自省録』を著したこと・中国では「大秦国王安敦」と呼ばれたことなど超頻出の歴史上の人物の1人ですよね!

今回はそんな『自省録』について僕なりの感想とともに紹介していきます!

ぜひ最後まで読んでみてください!

『自省録』とは?

まずはそもそも『自省録』がどんな本なのかについて解説していきます!

『自省録』は英語では『meditation(瞑想)』という訳語が与えられているのですが、もともとはこれはギリシア語で書かれた書物で、この元のギリシア語は日本語では「彼自身のために」という意味だそうです。

つまり、この本は誰かのために書いた本ではなく、文字通り自分自身の内省のために書かれた本だといえます。

そのため本書のいたるところで「君」という言葉が登場してくるのですが、これは彼自身のことを指すと考えられています。

そしてこの自省録は彼がは50代になってから戦地に赴くことになったのですが、59歳に亡くなるまで多忙な日々を送りながらも、夜に時間を捻出して綴った日記として書かれたものです。

ちなみにストア派哲学という名前は「ストイック」の語源でもありますが、「縁」・「無常」など日本の古来からある思想とも深く通底するところがあり、日本人にとってはなじみやすいものになっています!

なお今回ご紹介するエッセンシャル版は全9章から構成されているのですが、ここでは私が実際読んでみて抱いた感想として大きく5つポイントをピックアップして以下で紹介していきたいと思います!

今この瞬間を一生懸命生きる

生きていると思い煩うことが多々あると思います。

自ら考慮しないといけないことが多すぎて人生に迷うことも少なくないでしょう、、、

特に新型コロナウイルスの感染拡大によって、人的交流の機会が強制的にそがれた中で、自分自身と向き合う時間が長くなったことで、改めてどう生きていけばよいのか思考を巡らせる機会も増えたのではないでしょうか❓❓

その中で本書では「今この瞬間を一生懸命生きる」ことの重要性が説かれています。

「光陰矢の如し」という言葉もあるように、人生は長いようで短いです!!

やや大袈裟ですが、46億年の地球の歴史を考えてみれば人生100年なんてまさに一瞬です!

そんな一瞬の人生においていちいち迷っている暇なんかありません!!

何か思い悩んでいることがあるのであれば、まずはそれは本当に思い悩むべきことなのかを考えるようにしましょう!

大事なのは今この現在

未来における些末なことに囚われていませんか❓❓

大事なのは今この現在です!

やや比喩的な表現にはなりますが、社会における変数が無数と言ってよいほどあり、それが常に変化している中で、未来における些末なことを考えてもはっきり言ってしょうがないです。

それよりも今この現在をどう生きるかに神経を注いだ方が、最終的により幸せな人生を僕は送れると信じています!

繰り返しにはなりますが、今この瞬間を精一杯生きていきましょう!

運命を自発的に受け入れる

本書では「運命」についても様々な考察がなされています!

どうにもできないような苦しいことが運命として与えられたときなどはなかなか受け入れがたい気持ちになるのはよくわかります!

しかし、『自省録』では運命は自発的に受け入れることが肝要だとしています!

世の中には人間界では逆らえないような不思議な力があります。

『自省録』においても、「生じることはすべて、宇宙の始まりから宿命として織り込みずみ」・「自然が生み出すものはみな美しい」としています!

定められたものに関しては、下手に抵抗するのではなく、それを積極的に受け入れるようにしましょう!

苦痛は苦痛と思うから苦痛に感じる

例えば苦痛のように感じることに出会ったとき、大事なことはそれを苦痛と思わないことです!

はっきり言って苦痛と思えばどんなことでも(それが世間的に見れば楽しいことであっても)苦痛と感じることはできると思いますし、逆に楽しいと思えばどんなことでも(それが世間的に見れば苦痛に感じることであっても)楽しいと思えると僕は思います!

例えば空腹という「苦痛」も、空腹によって「ダイエットできる」「その後の食事が美味しく感じる」「ファスティングでデトックスできる」などなど、捉えようによってはポジティブに捉えることも可能です!

ある特定の方面から捉えるのではなく多方面から捉える習慣を身に付けておくことで、運命的に与えられたものも含めどんな「苦痛」も「苦痛」と感じずに済むようになります!

「これは本当に必要か?」と自問する

これは僕が一番共感したことなのですが、毎日の私たちの行動は実は無駄にあふれています!!

衝動買いしたけれどよくよく考えてみたら要らなかった・めちゃくちゃ悩んだけれど結局は杞憂に終わった等々、本当は必要ではないことに囚われていることは実はしばしばあります!

だからこそ「これは本当に必要か?」と自問することはとても大事なように思います。

買い物に関して言えば「これは本当に必要か?」と自問することで、節約もできますし、日々の悩みに関して言えば、より大事なことに思考を集中することができます!

いかにもストア派哲学者らしい発想でとても共感しました!

自分の道をまっすぐに進め

先にも述べましたが、人間は今の生が本当に正しいものなのかどうか思い悩むことが多々あります。

僕自身も本当にこれで良いのか不安でたまらないことの方が圧倒的に多いです。

しかし、そんな時に考えてほしいことが「自分の道」です!

自分が「これが正しい」と思っている道を周りのことなんか気にせずにただ進むことが一番大事、『自省録』ではそう語られています!

自分が正しいと思えばそれが正しいですし、極論どんなことでも正解になり得ると僕は思います。

皆が生き悩むコロナ禍において、自らを照らすような「道」があるかどうかは、より一層大事になってきていると僕は感じます。

ちょっとくらいの障害で崩れない!

自分の信じていた道を歩む中で、失敗した・やらかしたと思う時もあるでしょう。

しかしそんなときに僕が言いたいのは、「そんなことでへこたれるな!!!」です!

ちょっとくらい失敗したからと言って、その道自体が誤りであるというわけではありません。

そんなちょっとしたことで、へこたれる様であればその道は大した道ではなかったということではないでしょうか❓❓

もっと自信をもって、自分の道を信じて歩んでほしいです!

死を想え

人間はいつかは死ぬ生き物です。

致死率100%です!

その中で、「死」を想うことはタブーなような風潮もありますが、個人的には死を想うことはとても大事だと思います。

死を想うことで今を一生懸命頑張らなきゃと生きることができますし、人は死ぬから美しいといった類の言葉もあるように、死を想うことは生を充実させることにもつながります!

『自省録』のレビュー

ここからは実際に『自省録』のエッセンシャル版を読まれた方の感想を紹介していきます!

他の本もたくさん持っていますが、これは中身が深い。時間をかけて、毎日一つずつ読んでいるところです。生き方の指南書ですね。

Amazonのレビューから引用

隙間時間に、どこからでも読めて愛読書の一つ。文庫なので通勤や外出時にも持ち歩いています。

このシリーズの外観パッケージがオシャレで気に入っており何冊もシリーズで購入しています!

Amazonのレビューから引用

本書は箇条書き形式になっており、またどこからでも読める構成になっているため非常に読みやすいです!

内容自体もとても共感できるものも多く、より良い生を送るためのヒントが満載の1冊です!

ちなみに『自省録』は18世紀のプロイセン国王フリードリヒ2世や南アフリカのネルソン・マンデラ大統領、さらにアメリカのビル・クリントン大統領も愛読していたという1冊です!

ぜひ皆さんも直接手に取って読んでみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました!

今日のポジティブなこと3つ

  • 『自省録』が読めたこと
  • 忘れかけていた大学の課題に気が付いたこと
  • 本当に必要か?と自問できたこと